【続】天国に近い場所

あの恐ろしい記憶が、蘇ってくる。



だけど、私たちはあの事件を、一生抱えて生きていかなければならない………


どんなことをしても、私は龍美とは離れられない。

離れたくない。




だから‥

二人で痛みを分け合って、もう二度とあんな事件が起こることのないように

願うしかないんだ。




龍美が、私にいつも明るく振る舞ってくれるのは‥

その痛みを和らげようとしているのもあるんだよね?



大丈夫‥

ちゃんとわかってる。





私は夏の終わりの、ちょっとだけ冷たく感じた風を受けながら‥

そんなことを想っていた。