文化祭当日。
教室の中は盛り上がって、
忙しかった。

俺と圭吾の指名は多く、
その度に、翼が泣きそうな
顔をしていた。

休憩の時間も無い位に、
俺は疲れきっていた。

「相馬ちゃん。」

母さんとつばめさんと
かえねさんがやって来た。

「流石、
惣ちゃんの息子だね。
何をしても似合うわ。」

「圭吾ちゃんより格好いい。
息子と変わって欲しい。」

親達3人がやって来て、
クラス中のみんなが、
驚いた顔をしていた。

「翼ちゃんは?」

「ああ。
中にいるけど、呼ぶ?」

「いい。」

3人の女性が頷いて、
俺は離れたかった。