「相馬。
お前時任さんに目を、
付けられているかも。」

「関係ないし。
俺は俺だから。」

俺は女性の店員さんから、
人気はある。

去年も散々に携帯を
聞かれて断った。

今年も10人以上から、
聞かれている。

その度に断っているが、
リーダーと副リーダーは
知っている。

何かあると、
呼び出しを食らうのだ。

忙しい仕入れが終わり、
休憩を取っていると、
時任さんが傍に来た。

「相馬君。
頑張っているわね。」

「ありがとうございます。」

「彼女いるの?」

「はい。」

「ふん。
別れる気は無いの?」

上目使いで見てくる
所が、西瓜に似ていて、
嫌いだ。

「全くありません。」

俺が言い切ると、
何故か暗い顔をした。