今日は休み。

「相馬君。
家に取りに帰りたいけど、
実家に行ってもいい?」

「いいよ。
俺も付いていくよ。」

俺達は翼の実家に行き、
誰もいない大きな家は、
結構怖かった。

「直ぐに終わるから、
座っていて。」

翼は自分の部屋に行き、
俺は椅子に座った。

「無駄にデカイ家だけど、
源さんもメイドを雇えば、
もっと楽なのに。」

俺は独り言のように
呟いていると、
いつの間にか翼がいた。

「メイド?」

「翼いたのか?」

「うん。
メイドさんを雇うと、
パパ達は楽になるの?」

「多分。
けどお互いの母親が、
許可をしないだろう。」

「パパが言っていた。
メイドさんを雇って、
ママを楽にさせたいと。

けどね。
ママが嫌がったの。」

「浮気をするから?」

「何で知っているの?」

「お互いの母親が、
同じ考えだからな。」

翼が俺の意見に、
頷いた。