不安そうな声を出す三崎。




あたしは、えへへって笑うだけ。





今はまだ言わない。
もっと確かな気持ちに変わるまで。



胸の奥にしまっとくんだぁ・・・・




いくら願っても叶わなかった恋たち。


今思えば、
それはただの予兆だったんじゃないかって。





これから始まる、
おぼれるくらいの恋の始まり。






しまっとくなんていいながら、
結局すぐ言ってしまいそうなこの想い。


君に届いたらいいのになぁ・・・・・





ハタチになったあたし。



いま20回目の恋物語が、






―――――始まった・・・・・







-END-