照れたようなその笑顔。



その笑顔にこっちが照れちゃって、
三崎の背中に顔を埋めた。




「この天然・・・・・・」


「へ? なにが?」



ふふっと笑っていると、



「じゃあ、誕生日パーティーでも開く?
失恋会もかねてさ」


「んー、失恋会じゃなくてさ。
新しい恋成就会にしてよ」


「は? まさか・・・・」


「そ。見つけちゃった20回目の恋」




いひひって笑うあたしとは裏腹に、
眉間に皺がよる三崎。




「ちょ、誰そいつ」


「んー? 天然なお馬鹿チャン♪」


「はぁ!? 誰それ!」




天然・・・・・・・



抱き締める腕の力を強めて、
ぎゅっと三崎にしがみつく。




「大丈夫だよ。 
絶対三崎が許す人だもん」



「ほ、ほんとに誰?」