三崎と2ケツしてて、
坂道なのに三崎が思いっきり自転車こぐもんだから、






その背中にしっかり抱きついた。





それ以来の三崎の背中のぬくもり。


振り返ってこっちを見ている三崎の顔は、
笑っちゃうくらい真っ赤で。



あの時のこんな顔だってのかな、なんて。


そう思うと、
なんだか笑みがこぼれた。




「ちょ、唯?」


「三崎ー」


「えっ!?」


「ありがとうね」


「あー、うん・・・・・・あ」


「ん? どうしたの?」




いきなり声をあげた三崎に、
首を傾げるあたし。




真っ赤の顔のクセに、
にっこりあたしに笑いかける。







「誕生日おめでとう、唯」