かけられた声に振り向くと、
そこにいたのはミサキ。



ミサキの姿を似た途端、




「ミーサーキぃぃぃぃ」




今まで出なかった涙が顔を出す。





「ま、またっ! 振られたぁぁぁ!」


「あー・・・・それは、それは」




駆け寄ったあたしの頭をよしよし撫でて、
「なんかうまいもん食べようね」なんて。





あたしって食べ物で機嫌直ると思われてんの!?





そう思ってるわりには、
大学内カフェでケーキ食べてんだけどね。




「ねぇ、あたしってなんか違うの?」


「は? 何が?」




コーヒーを飲んでたミサキが顔を上げる。


話し聞いてなかったな・・・・・






「もーいーよっ!」



「何、怒ってんの・・・・・・・」