『なんじゃ・・・気づいておらんかったのか・・・』

セスラはやれやれとでも言うように首を振った。

「ちょっ・・・・え?・・・なんで?」

頭がついていかない・・・。

『何でといわれてものぅ・・・。印が出てしまってはしょうがないじゃろ?』

「し、印?」

『お主・・・蓮とやらが言ってるとおり、本当に鈍感じゃの』

「猫にまで鈍感って言われたくないよ!」

・・・印ってなんだぁぁああ!?

もうわけわかんない!

「印ってなに!?」

『・・・肩をみてみろ。陰陽模様があるじゃろ?それの陰の部分が大きくなるにしたがって、おぬしの夜の力が上がる』
肩の陰陽模様を見ながら説明をきいた。

・・・っていうか、いつからあったんだ?

こんなの。

風呂に入ってるときには気がつかなかったけど・・・。

「・・・夜の力って?」

とりあえず、分からないこと、片っ端から聞いてやる!

『夜の力とは、おぬしの夜の支配能力じゃ。つまり、陰の部分が広がるにつれて、おぬしの魔力が上がるんじゃ』
・・・魔力?

え?

魔力ってあれ?

ファンタジー的なあれ?