「あれ?今日はまた違う女か?大雅も、女好きやのぉ」




えええええー!



薄暗い美術室の窓際……


ありえへん。


体育出れば良かった。





3年生らしき不良が3人……おる。


しかも、ニヤニヤしながら私のこと見てる。




茶色い髪だけで不良やとは思わんけど、授業中にこんなところに集まってるってことは不良やんな。


てか、私も同じやけど。



まさか……


変なこととかされへんよな?



そこまで悪人じゃないやんなぁ、大雅?




振り向いて大雅の顔を見た。



大雅は、悪魔な笑みを浮かべて、私の背後から私を抱きしめた。





「コイツね、ノーブラなんっすよ。どう思います?エロいでしょ?」



ちょちょちょちょっ!!!


胸に手、当たってるし!!


なんで、人前で胸触られやなあかんの?



しかも、自分からノーブラを好んでるかのように言われたし。




「違います!!!」



「まぁまぁ。男はみんなノーブラが好きやから。恥ずかしがることちゃうで、杏奈」




にっこり笑顔に騙されそうになる。