深呼吸をした。


目を閉じて、開けた瞬間……

目の前に大雅がおって、何かたくらんだような笑みを浮かべてる。



「あんた最低や!!なんで彼女でもない女子にキスとかしてんの?しかも、胸触るとかありえへんし!!」


「何、それ?俺の彼女になりたいとか思ってんの?」


うぅ。

もう会話にならへん。


大雅は、プラス思考っちゅうか、自意識過剰っちゅうか……


「ちゃうわ!あほ!あんたの彼女になんかなったら振り回されてしんどいだけや」


そんなこと言いながら……


ちょっとだけ想像してしまった自分がいて、腹立つ。


大雅の彼女……




大雅って、彼女には優しくするんかなぁ。