「そんなことより、せっかく2人きりで秘密の部屋におるんやから、ええことしよか」
コイツ、もしかしてやばいヤツなんちゃん。
私をどうにかする気なん?
そんなん絶対嫌やーーーーー。
どうせ、ここで部長ともイチャこいてんやろ!
一緒にせんといてや。
私は、もっともっと真剣に大雅のこと好きやのに。
「杏奈、俺にときめいた?」
「あほちゃう!!」
言い返したけど、ときめいてたのは事実。
それはバレバレやったと思う。
絶対顔赤いし。
「俺に惚れとん?」
言い返されへん。
だって、顔めっちゃ近い。
瞳がグレーで、キラキラしてて、ほのかにええ匂いしてる。
あぁ、私、大雅に惚れてるで、まじで。

