「エッチって??授業中に先輩ってそんなんやってんの?」
「何びびっとん?お前、もしかして経験ないんけ?」
「あほちゃうか!!あるわけないやん!!」
「ふ~ん。先輩らだけやなくて、俺かてここでいろんなことやってんで」
ニヤ~っと笑った大雅に、めちゃめちゃドキドキしてしもたやん。
窓辺に立ってる大雅が、真剣な顔して私を見つめてきた。
「なんで私があんたに嫌がらせされやなあかんの?何も悪いことしてへんやん」
「悪いことしてない?本気で言うとんか?お前のだっさい傘のせいで、彼女におもっくそ笑われてんぞ。お前のせいじゃ」
そんなん、私に関係ないやん!
勝手に傘を奪ったんは大雅やし。
「あれ?俺に彼女おるの知って、ショックなん?」
「そんなん知ってるし。あんた彼女何人もおるって噂やし。別にどーでもいいし!!!」
私の心の中見透かすような顔がめっちゃムカつく。
でも、そのSな表情がめちゃかっこええとか思ってしまうからまたムカつく。

