「不思議・・・・・。」


「何が??」


思わず呟くと悟史は、不思議そうな色を声音に浮かべながらコツンと額を私の額にぶつけてきた。


お互いの吐息がかかる距離に思わずドキンと胸が高鳴る。


ぐるりと私の腰に回された腕は揺るぎなく私を抱きしめていて、優しい瞳には私が映っている。


「何が不思議なの??」


「・・・悟史が私を好きだってことが・・・・。」


見惚れてる私に気づかずに不思議そうに再び問いかけてきた悟史に、私は顔を伏せて返事をした。


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