俺が目を覚ますと、彼女は前に泊まったときと同じように朝食を作っていた。

「おはよ」

「あ、おはよう。早く服着ないと風邪をひいてしまうわよ」

できたばかりの卵焼きを皿に乗せると、彼女はクスクスと笑いながら

「はい」

と、布団から離れたところに落ちていた俺のパンツを拾って手渡してきた。

「なんだよ! 恥ずかしいじゃん」

俺はそれを奪い取ると布団の中でモゾモゾと履き、パンツ一丁のまま、キッチンに立つ彼女に抱きつく。

「なぁ、なぁ」

「ん?」

「俺、すげぇ幸せ」

言いながら彼女にもたれかかると、彼女は俺の頬に軽いキスをくれて

「私もよ」

と、本当に幸せそうな笑顔を見せる。