紙袋の中身を確認して、マカは頷いた。

「礼は後で渡す。セツカ、手伝え」

「はいはい」

「あっ、ミナはソウマの近くにいろ」

「うっうん…」

マカはセツカを連れ、プレハブ小屋へと入った。

「…またよく活性化しているな」

「こんなに溜まっているとはね。学校って怖いよね」

マカは険しい顔で紙袋に手を突っ込んだ。

ミナやフーカには視えないだろうが、小屋の中は黒い手でいっぱいだった。

いや、視えない方がよかっただろう。

いろいろな黒い腕が伸び、渦を巻いている光景など。