翌朝、登校してきたミナを向かえたマカは、ぎょっとして駆け寄ってきた。

「ちょっ…ミナ! 今すぐ家に帰ろう! 顔色、青い通り越して、土気色になってる!」

「うっううん、ヘーキ」

「ウソおっしゃい! どんだけ勉強してんのよ?」

ミナをイスに座らせながら、マカは顔をしかめた。

「ミナ…。何か悩みがあるなら言って。ご両親に進学先のことで何か言われた? それとも体調が悪い? 言ってくれなきゃ、私も行動できないのよ」

「…ゴメン、マカ」

涙が出そうになるのを、必死でこらえる。

きっとマカに黙ってしまった罰だ。

だから一人で抱え込まなきゃならない。