あれから二ヶ月経ち

入学から一ヶ月経った頃には
芽依から部の入部の誘いも受けていた。


「悠里っ一緒に演劇部入らないっ?」


いつもと同じように
私の席まで来て
茶髪に染めたその髪の毛を揺らしながら
息を切らし私にいった。


演劇部、
私が小学六年の演劇発表会の時
自ら立候補し主人公のオーディションを受け、受かったほど
演劇にはとても興味があった。

それに中学に入学する前から
演劇部に入ろうと決意していた私には
とても嬉しい話だった。


「芽依も演劇に興味あるの?!
私も演劇部に入部しようと思ってたし、
全然構わないよっ!」


何だか嬉しくて
声を荒げてしまった


「うんっ私も凄い興味があって!
よかった、断られたらどうしようかなって思ってたんだっ
ありがとうっ悠里!」



なんていい子なんだろうと思ったほど礼儀正しくて
ただただ優しく私に接してくれる芽依に
強くそう思った。



私達は
二人揃って演劇部に入部した。
それと同時に
小学生の時の友人の桃も誘って三人で入部することにした。