【実話】アタシの値段~a period~




"ユキ"という名前も、


その、捻た笑顔の裏に背負った過去の一部も、


俺は知っていた。


だからあの夜、酒の力を借りた俺は、自らユキに声をかけた。


もちろん彼女は今も
何一つ知らずに居るのだけど。