外は雨だった。 さっきまでは あんなに晴れていたのに。 まるで アタシの代わりに泣いてるみたい…… ……なんてね。 ははっ バカみたい。 アタシだって 立派に泣いてるじゃん 言ったくせに… 愛してるって 言ったくせに 『うそ つき』 声は雨音にかき消され 一歩一歩 歩くたびに 追いかけて来てもくれない隆志と 鳴らない携帯のせいで "愛されていなかった" そんな思いが 浮き彫りになると共に 真実味を帯びて行く気がした。