「ずっと一緒に居たい。」 『ずっと一緒だよ。』 ユキにあの日の出来事を許された俺は しばしの幸福と 一握りの胸の痛みを 足して、割って、 噛み砕くように 何度も聞き直した。 「もう一回言って?」 『ずっと一緒だよ。』 「もう一回。」 『あはは、何度でも言うよ。』 「じゃあ、言って。」 『ずっとず~っと、一緒だよ。』