【実話】アタシの値段~a period~





いつもそうだ。





掴みかけたものは




途端に


俺の手元をすり抜けて行く。







そう……



割れると気付いてから


手を伸ばしても


もう間に合わない……





掴み損ねて


粉々に砕けた


あのマグカップのように………