「あぁ、引きずってても…な。」 そう、今は本当にそう思っている。 「…だなぁ。」 俺の肩にポンと手を置いて 「よっしゃ!」 と気合いを一つ入れ オフィスへ戻って行く奴の背中を見送りながら 今までの礼の一つも言おうとしたが やっぱり照れくさかったので やめておいた。