「好きだよ。多分ね。」 あまりにも唐突に しかも顔色一つ変えずに 隆志はケロリとこちらを見ていた。 アタシはあまりに驚いて 『多分て何?』 そんな本当はどうでもよかった質問を返した。 「少なくともユキのこと、もっと知りたいと思うよ。」 そう言われたような気がするけど 実はあんまり覚えてない。 頭が真っ白だったから。