パンフレットに書かれてある館内案内図に書かれてある資料館を高橋が指差す。




「そうだね。15分で回れるか分かんないけど……」


「途中で出てプラネタリウムを見てからまた続きを見ても良いし……行こうか」



高橋は資料館の方へと歩きだす。


……今度は、自然にあたしの手を取って。








資料館は、惑星の位置関係の模型が置いてあったり、星についての詳しい説明も書いてある。



あたしと高橋は、時間もあまり無いって事で、写真展に行った時と同じように写真を見た。




「この写真、最近取ったみたいですね」



高橋が写真の端に入っている日付を見ながら言う。



「この前あった流星群の時のでしょ?ここからは見えたんだ……」


「知ってたの?」



あたしは頷く。



「見ようと思ったんだけど、部屋からは見えなかったし、屋上も行けなくて諦めた」



結構流れるって言われてたから、見たかったんだけどな。



この写真は、本当に流れてる星が綺麗に撮影出来てる。



「……これから見れるね。プラネタリウムでも流星群、流れるみたいだし」



写真の横にあるパネルを指差す高橋。