翌朝。 「亜紀!おはよ!」 教室に入ると朝からテンションの高い愛が話しかけてきた。 「おはよ……」 低血圧で朝の苦手なあたしのテンションは異常に低い。 しかも昨日は寝不足でダブルパンチだ。 「なに暗い顔してんのよ!それより、あんたどうすんのよ!一生くんと陸くん。どっちを選ぶのよ!」 愛は興味津々といった様子で詰め寄る。 「えぇ?朝から意味分かんないって……」 愛の言葉の意味が全く理解できない。