ゆっくり歩き、席に向かうと椅子にドカッと座るイケメン。 

そんな一連の動作一つ一つが様になっている。


でもイケメンは席に着くなりあたしを横目で睨みつけた。


「……何だよ」


「えっ?」



なんかイケメンの声……。
 

どこかで聞いたことがあるような……?



「何ジロジロ見てんだよ」


イケメンは容赦なくあたしを鬼のような形相で睨み付ける。


「……あ、ごめんなさい」



鋭い目に睨まれたあたしは仕方なく素直に謝った。