予鈴が鳴り、俺の周りを取り囲んでいた女達が一斉に自分の席へと戻って行く。

チラッと隣の席に目を向けると、亜紀が小さな白い紙をジッと見つめていた。


すげぇムカつく。


何故か知らないが無性にイライラする。


さっきの男。


こいつとどういう関係なんだ……?


やけに親しそうに亜紀の頭を触っていた。

それに亜紀もまんざらではなさそうだった。