「変わったじゃなくて、成長したって言ってよ?」


ニコッと笑う陸くんの笑顔は美少年そのものだった。 

「ちょっと!亜紀!!」


話を聞いていた愛は、“早く紹介してよ!”と言わんばかりにあたしの腕を引っ張る。


「あ、紹介するね。えっとこっちがあたしの中学時代からの親友の……」


「愛です。よろしくね!」

あたしが紹介し終わる前に愛が勝手に喋りだす。


「俺は、陸。よろしくね」

陸くんもそんな愛に笑顔で挨拶する。


「ねぇねぇ、二人はどういう関係なの?」


「陸くんとは幼稚園が一緒だったんだ」


「へぇ。亜紀の周りにはイケメンが2人もいるのね」

愛は遠くを見つめ、ボソッとそう呟いた。