「その時は、すぐ日本に帰ってくるよ。まぁ、そんなことはないと思うけど」


そう言って笑う俺をジッと見つめ、亜紀は真剣な表情に変わった。


「あたし……陸に出会えて本当によかった。昔も今もこれからも……。ずっとずっと大切な友達だよ?」


亜紀は薄らと目に涙を浮かべていた。


「当たり前。俺と亜紀はずっと友達だ」


本当は亜紀の彼氏になりたかった。


でも今はこんな関係もいいんじゃないかって思ったりもする。