「陸、今度はいつ日本に帰ってくるの?」


「わからないな。もしかしたら永遠にあっちにいるかも」


「そんなぁ……」


寂しそうな表情に変わる亜紀を見てクスッと笑う。


「嘘だって。一年に一回は帰るようにするから」


「え!ホント?」


一気に笑顔になる亜紀。


百面相なのは昔から変わらない。


“やっぱり亜紀には笑顔が一番だ”


俺はそう心の中で呟いた。