「つうか、今さら門限とかありえなくねぇ?だったら最初からそう言えよ」


明らかにさっきのニコニコハイテンションな山口さんとは違う様子にあたしは言葉を失った。


「ごめんなさい……。じゃあ、あたしこれで……」


身の危険を感じ、ファミレスの駐車場に止めてある車から降りようとする。


「待てよ!」


すると山口さんはあたしの腹部を思いっきり殴った。

「………っ!」


お腹に鈍い痛みが走った後、あたしはあまりの痛みに意識を手放した……――