「あぁ。間違いない」


「そっか。ありがとな」


福原はそれだけ言うと、
机の上に置いてあったカバンを手に取り走り出した。

「何なんだよ、あいつ……」


俺はそう呟きながら福原がさっきまで立っていた場所に移動した。


「………あいつ」


やっぱり俺はあいつには勝てないな。