first love【完結】

「ゴメン!陸!またね?」

亜紀は少し嫌そうな顔で男を見ると、振り返り俺に笑顔で手を振った。


「亜紀大丈夫かよ……」


俺がボソッと呟いた声は、男の車の改造されたマフラーの音によってかき消された。


あの男……


何となく良い印象を持てない。


薄ら笑いの裏に、もっと黒くドロドロした感情を秘めているかのようだった。