「愛ちゃんに紹介された男と今日遊ぶんだ?」


亜紀の話を聞いた俺は大きく頷いた。


それで何となく元気なかったのか?


「……うん。あと10分くらいで迎えに来ると思う」

つーかそんな話聞きたくない。


今でも亜紀の事を諦めきれない俺に他の男との話は酷だった。


でも亜紀は俺の事なんてなんとも思っていない。


福原と別れた後も、俺を意識することはなく仲の良い“男友達”という地位におかれた。