first love【完結】

「こんなの女一人に運ばせようとかあいつ鬼だな」


プリントを生物室の教卓に乗せた一生は、担任の悪口を言いながら苦笑いを浮かべた。


「じゃあ、あたし帰るね?手伝ってくれてありがとう」


薄暗い生物室にはあたしと一生の二人だけ。


何となく気まずい雰囲気が流れる。


そんな雰囲気に耐えきれず生物室から出ようとすると、


「なぁ、お前今から男とデートすんの?」


一生があたしの背中に問いかけた。