first love【完結】

両手で持っていたプリントを無理やり片手で持ち、ポケットの中の携帯を取り出す。


“一生かも?”


そんな淡い期待を抱いてしまう自分が情けない。


自分から別れを切り出したのに、あたしはまだ未練タラタラで。


未だに彼氏のフォルダには一生の名前が消せずに残されていた。


着信音は一生の大好きな洋楽の曲。


でも一生と別れた日からマナーモードにするようになった。


一生専用の着信音を聞いてしまったら、今までの我慢が水の泡になってしまう気がしたから。


それならいっそのこと一生専用の着信音を解除すればいい。


でもそんなことできなかった。


あたしは今でも一生が好きだから……。


一生との思い出を失いたくなかった。