「一生と付き合わなければよかったのかな?
それに友達なら……
彼女じゃなくて友達っていう存在ならこれからも一生とうまく付き合っていける気がする……」


「でもそれはあいつから逃げてるだけだろ?もう一回真正面からぶつかっていけばいいんじゃないの?」


本当は亜紀と福原がうまくいってほしいなんて思っていない。


でもこんなに苦しそうな亜紀を見ているなんて耐えられない。


「……ううん。もういいんだ。一生だってあたしより、亜梨紗ちゃんの方が大事なんだから。結局あたしの事なんてどうでもよかったんだよ。あたしが一人舞い上がってただけ……。
もしあたしの方が大切なら、追いかけて来てくれるはずでしょ?」


亜紀は苦しそうな表情で無理に笑った。