「ムカつく……」


俺はボソッと呟き、雲一つない空を見つめた。


掲示板の写真を見つけた俺は、授業を受ける気になどなれず裏庭の芝生の上に寝転んだ。


「あの写真……」


掲示板に貼られていた写真。


市橋の家に笑顔で入って行く女は間違いなく亜紀だった。


昨日の用事って市橋の家に行くことだったのか?