「あの時俺の母親も一緒だったんだよ。
親が同じ部屋にいても浮気ってできるもんなの?
それに亜紀は俺の事なんてなんとも思ってないから」

陸はそう言うとあたしの腕を掴んだ。


「次また亜紀を傷付けるようなことしたら、タダじゃおかないよ?」


陸はクラスメイトの女子達に不敵な笑みを浮かべると、あたしを教室から連れ出した。


「ねぇ、どこいくの?」


「福原のとこ」


一生の居場所知ってるの?

一生がどこにいるのか当てのなかったあたしは、そのまま陸について行った。