振り返るとそこには、


「陸……」


教室のドアにもたれかかり、眉間にしわを寄せた陸が立っていた。


「あのさ、俺君達の事知らないし勝手な事言わないでくれる?それに俺と亜紀はただの幼馴染みたいなもんだし。二股とかじゃないから」


突然現れ怒りを露わにした陸にクラスメイトは固まっていた。


「……でも、彼氏がいるのに他の男の子の家に行くのって浮気でしょ??」


陸に言い返され悔しいのか、なおも食い下がるクラスメイト。