「でも一生くんの彼女はあんたなんだから自信持ちなよ!!」


愛はあたしを励ますようにポンポンと肩を叩いた。


一生は“あいつとは何もない”そう言っていたけど、すごい不安だよ。


チラッと一生の席を見ると、横には亜梨紗の姿があった。



腕を絡ませ一生に微笑む亜梨紗。


そんな二人に何も言えない自分が情けない。


あたしはハァっと溜め息を吐き、逃げるように教室を飛び出した。