「ちょっと!もう離してよ!痛いんだけど!!」
「あぁ。わりぃ」
校門を出るとイケメンはパッとあたしの腕を放した。
「ねぇ。どこに行くわけ?」
スタスタと無言のままあたしの前を歩くイケメン。
そんな後姿も様になっていて少しだけ悔しい。
「いいから、ついてこいよ」
「ハァ……?」
もう……何なのよ!
なんであたしがこいつの言いなりになってる訳?
ホント最悪の一日だし……。
ちゃっかりついてきてるあたしもあたしだよ。
“嫌”って言って拒否すればよかったのに。
掴まれている腕を無理にでも振り払えばよかったのに。
でも、それが出来ないのは彼がイケメンだから……?
それとも……――?



