「……一生。どういうことか説明してよ?」


亜梨沙が去った後、明らかに不機嫌モード全開になった亜紀。


「亜梨沙は中学のクラスメイト。あいつとは何もないから」


“あいつとは何もない”


咄嗟に付いた嘘が後々大事件に発展するとは思いもしなかった俺は、亜紀の機嫌をなおすことに徹していた。