そういえば、こいつ市橋と同じクラスだったな。


「えぇ〜じゃあさ、あたしと付き合おうよ?佐藤さんよりあたしの方が可愛くない?」


亜紀をジロジロ見ながらニヤニヤと妖しい笑いを浮かべる亜梨沙。


……ありえねぇ。


こいつ鏡見たことないのか?


「だから無理っていってんだろ。つーかお前より亜紀の方が100万倍可愛いから。でもまぁその性格直せば良い男見つかるんじゃね?」


こいつに彼氏でもできれば俺が付きまとわれることはない。



「一生そんなこと言っていいんだ……?まぁいいや。せいぜいお幸せに」


亜紀をジロッと睨みつけると、亜梨沙はそのまま俺達の前から立ち去った。