「あぁ〜美味しかった!!」 亜紀は店を出ると、ニコニコとした表情で俺を見上げた。 「それはよかったな。俺は二度とごめんだ」 人からジロジロ見られることほど嫌な事はない。 「一生、女の子達からものすごい注目浴びてたもんね」 あっけらかんとそう言い切る亜紀。 「は?知ってたわけ?」 じゃあなんですぐに店から出ようとしねぇんだよ。 本当空気読めねぇ奴。 俺は眉間に皺を寄せ足元に落ちていた小石を蹴飛ばした。