小さなケーキ屋の中にひしめき合う女、女、女。


どのテーブルにも女ばかり。


大半が女子高生で、友達と話をしながらケーキをほうばっている。


そしてどこからともなく感じる痛いほどの視線。


「もう行こうぜ?ここ気まずい」


「え〜もう行くの??」


亜紀は明らかに不満そうな顔をしている。


お前、空気を読めよ。


俺はこの状況の中45分間も我慢し続けてんだよ!


俺は亜紀をジロッと軽く睨んだ。