裏庭に着き、辺りを見渡すと俺の視界に二人の男女の姿が飛び込んできた。 二人は俺に気付くことなく抱き合い激しくキスをしていた。 「……何してんの?」 俺はその男女にゆっくりと近付き声をかけた。 するとパッとこっちを振り返り焦った表情を浮かべた男。 「福原……」 市橋はそう言うと、きまりが悪そうにパッと俺から目を逸らした。 「一生……」 市橋の影に隠れていた亜紀も驚いた表情で俺を見た。