「俺カッコ悪いよな。これでも中学の時は学年で一番早かったんだけどな」


今更言い訳をしても仕方がない。


わかっているけど、どうしても負けを認めたくなかった。


「一生が早すぎるんだよ。陸くんも十分早かったよ?」


亜紀はニコッと笑い落ち込む俺を励ましてくれた。