「別に」


聞きたいのに変なプライドが俺を制止する。


「へぇ。自分から聞いておいて、紙の内容聞きたくないんだ?」


強がる俺を嘲笑うように、 



「“好きな異性”って書いてあった。だから亜紀を選んだ。これで満足?」


福原はニヤッと笑いながら保健室から出ていった。